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ワクワク感をもたらす“究極の話し方”

「ワクワク感」をもたらす“究極の話し方”

今回は「ワクワク感」をもたらす話し方の中でも、私が「究極」に近いのではと感じるトーク手法を紹介します。

*ここでの「究極」の定義は、それが一番というより「てっぺんに存在するもののひとつ」のようなイメージです。

「ワクワク感」をもたらす「何か」とは?

それは、

「ワクワク感」をもたらすもの=「未来への希望」

という原理原則です。

どんなに極悪人だろうと、どんなに今が幸せな人だろうと、どんなに今が困窮している人だろうと「未来への希望」を感じたとき、同じようにワクワクするのです。

そのため、私が今回紹介する「ワクワク感をもたらす話し方」とは「未来への希望を魅せる話し方」と言い換えることができるでしょう。

では「未来への希望を魅せる話し方」とは、どんなものか?

希望=未来に望みをかけること。

「希望とは?」とGoogle検索すると、こんな表記が出てきます。

未来に望みをかけること。

こうなればよい、なってほしいと願うこと。また、その事柄の内容。

引用:Oxford Languagesより

本気で「こうなればよい、こうなってほしい」と切願していることを想像すると、人はそこに「希望」を見るのです。

カラクリはこうです。

でも、

ワクワク感が湧くか分かないかの、境目

「こうなればよい」と思う未来を想像しても、ワクワクする人と、しない人に別れます。

その違いを一般的には

  • 「本気度合い」
  • 「コミットしてるかしてないか」

なんて表現したりしますが。

もっと明確にこの違いを表現するなら、

現実と錯覚するほど「リアルに描写」できているか

が、カギとなってくるんです。

たとえば、

  • レモン汁を口に垂らす
  • 梅干を食べる

これを想像するだけで、唾液腺が反応する人がいます。

でも、より鮮明に描写するなら、

包丁で半分に切ったレモンをぎゅっと絞り、口の中にレモン汁を垂らす、その様

と言われた方が、唾液腺が反応しやすいはずです。

この言葉でよりリアリティを持って想像した人は、身体が反応するのです。

いや、生々しく想像できたから、脳が反応して、身体が反応しているのです。

これは「ワクワク感」という感情が生まれるときも、同じです。

いかに、相手の脳が反応する表現を多用するか?

ここが「ワクワク感」を生む話し方のキーポイントとなってくるのです。

そして、そのために多用されているトークテクニックが、

  • たとえ話
  • ストーリーテリング

などだったりするわけです。

話がそれたので、戻しましょう。

  1. 人は、未来への希望をイメージしたとき、ワクワク感を感じるようにできている
  2. 希望とは、こうなればよい、なってほしいと願うこと。
  3. ワクワク感は、生々しくイメージできないと、1ミリも生まれない(or一時的で終わる)

ワクワク感をもたらす話し方「ベネフィットトーク」

では、ここからは、より具体的に「ワクワク感をもたらす話し方」を紹介していきます。

今回紹介するトーク手法は、

ベネフィットトーク

です。

ベネフィット=利益、恩恵

と理解してください。

人は、近い将来生じるであろう「利益や恩恵」をイメージすると、購買意欲が湧く

という脳みその仕組みのひとつです。

おそらくビジネスの世界で生まれた言葉なのでは?と勝手に推測していたりします。

マーケティング用語として捉えている人も多く、それ関連に携わる人なら、常用語となっている言葉です。

そして、もうお気づきの人もいるかもしれません。

ベネフィットをあげつらうことで、人はワクワクする

のです。

仮に、あなたが相手が望んでいる未来を生々しく表現することで、相手の中にワクワク感が生まれるのです。

花が咲く感覚です。

土からぴこっと新芽が飛び出すように。

もしくは、ぱかっと花が咲く感じ。

こちらのイメージの方が近いでしょう。

また、ベネフィットトークが上手ければうまいほど「そこそこ欲しかった」ものが「とても欲しくなる」なんて、変化を遂げることもあります。

だから、日常会話でも、存分に多用してほしいのです。

たとえば、わたしは「多拠点居住サービス」に興味を持っています。

まさに「そこそこの興味」です。

でも、何個かの懸念があり、使いだすまでには至っていません。

(そこそこ=それなりに興味があるということ)

そんな私に、魅力的なベネフィットを提示する人がいたとしましょう。

*前回話した不安を消す方法と共に話されると、効果は3倍増しになります

たとえば、私は

  • 大阪での対面を伴う仕事がカバーしきれるかどうか
  • 家族が急に病気になったらすぐにかけつけられないのではないか

などを懸念しています。

これが、たとえば

今の仕事やプライベートに、とてもいい影響のある面白い人達との出逢いが待っているだろう。ほぼほぼ確実に

という未来が描けたとします。

私が今とても大事にしており、求めている「出逢い」。

これとベネフィットと絡めて、伝えてくる人がいたとしましょう。

*「多拠点サービスで、素晴らしい人と出逢った」的なエピソードなどw。

そうすると、わたしはとてもワクワクするわけです。

「いい出逢い」を今とても求めているからです。

だから、

  • 大阪での仕事を減らしてでも、やる価値があるだろう
  • 家族が急に病気することもあるかもしれないが、それをカバーしきれるくらいの何かを得に行こう

と動き出すのです。

そして、その未来の様子が、よりリアルに描写できればできるほど、わたしの中にワクワク感が生みだされ続けます。

なぜなら、わたしは「出逢い」の先に「自分が求める未来」があることを知っているので、その求める未来を運んでくる「出逢い=(多拠点サービス)」が、使いたくて仕方なくなるのです。

ベネフィットを想像する過程で、その対象を「自分の人生に必須」と感じることだって、当然あるわけです。

今は、何かを購入する経緯として紹介しましたが、日常の会話でも同じことが行われていること、あなたなら気づいたのではないでしょうか?

よくベネフィットが使われる日常の場面は、

  • 何かに誘うとき
  • 提案するとき
  • 諭したいとき
  • 教えたいとき

です。

総じて言うなら「自分の主義主張を伝える」と言えるでしょう。

恋愛やコミュニケーションで、自己主張って必須です。

だから、ベネフィットトークがあると、コミュニケーションがとてもラクになるのです。

だって、相手に「自分の主張を理解して貰える・受け入れて貰える」ことができるようになるのですから。

ベネフィットトークをするときのキーポイント×2つ

  1. (大前提として)相手が「それなりに望んでいる未来」を描写すること
  2. 脳に現実と錯覚させるために、ありとあらゆる表現を使って「リアリティ」を持たせること

です。

① 大前提として、相手が「それなりに望んでいる未来」を描写すること

ここを勘違いしている人がとても多いように思います。

ベネフィットトークは、そもそも「それなりに望んでいる人」に効果があるのであって「ちょっとだけ興味がある」程度の人には、さほど効果がありません。

強引に「これがあなたに必要な未来なんだ」とロジックを組み立て、提示することもできます。

でも、結局本当に欲しい未来でなかったりするため、その人の人生を不幸にしてしまうし、これが恋愛なら「相性の合わない人」を寄せつけてしまいます。

そのため、相手が「それなりに望んでいる未来」をよりリアルにあなたの言葉で描写してあげることが、とても重要です。

たとえば「結婚に興味が無いわけではないが、今すぐには考えていない人」に、あなたが結婚したいからと言って、結婚のベネフィットをあげつらうこともできるでしょう。

そして、その人は仕事の量を減らし、結婚に踏み切るかもしれません。

でも「バリバリ働きたかった」「ひとりを謳歌したかった」という願望は、ずっと残ったままになるわけです。

そして、結婚後、揉めたりするわけです。

だから、繰り返しになりますが、ベネフィットトークの健全な使い方は、相手が「それなりに望んでいる未来」をあなたの言葉で描写して、より気持ちを高めることだということ。

忘れないでくださいね。

ベネフィットトーク=もともと相手の中にある「感情」を高ぶらせるトーク

です。

② 脳に現実と錯覚させるために、ありとあらゆる表現を使って「リアリティ」を持たせること

さらに、相手が「望んでいる未来」を描写するために、ありとあらゆる表現を使ってリアリティを持たせていきます。

そのためによく使われる手法が、

  • たとえ話
  • 五感を刺激する言葉(オノマトペ)

だったりします。

他にも

  • 言葉の言い換え
  • 立て続け
  • エンドベネフィットまで視座をあげる
  • 相手に語らせる

など、ベネフィットトークにまつわるテクニックは、多くあります。

たとえ話については、もう周知されたトーク手法だと思いますので、詳しい解説はここでは省きます。

あえて、たとえ話の秘訣をひとことで伝えるなら、

相手の日常によく出てくる「なにか」に置き換えること

です。

たとえば、わたしなら「絵を描く」「ビジネス」「旅行」「身体の仕組み」「パソコン関連」などに、ロジックを置き換えると、途端にリアリティを帯びてきます。

それが「スポーツ」の人もいるでしょうし「山登り」の人もいるでしょう。

たとえ話が上手い人は、普段から相手の日常をよく見てるってことです。

たとえ話についても、また詳しく話せるといいですね。

どこかの機会で。

たとえ話って、本当に便利なトークテクニックですからね。

さらに、五感を刺激する言葉(オノマトペ)についてです。

これは、比較的カンタンです。

たとえば、温泉に誘うとき。

「温泉でも行こうよ。近場の岩盤浴でもいいし。美容にいいらしいよ」と誘うより、

「温泉でも行こうよ。岩盤浴でもいいし。汗いっぱいかいて、肌つるつるになるらしいよ」なんていうと、肌に敏感なひとは反応するでしょうし。

「露天で脚伸ばせば、仕事の疲れ、ぷわーって吹っ飛ぶよきっと。身体がね、ふわっと軽くなって、思考がクリアになるらしいよ(笑)」なんていうと、リフレッシュをしたい人は反応するかもしれません。

わたしなら「ふわっと身体が軽くなって、翌日のめっちゃアイデア湧き出るで。泉のように」なんて言われたら「行くいくー」となりそうです(笑)。

次回予告

次回は、最終回です。

  • 「好き」を生むReason whyの話し方・キーポイント
  • 沢山の「Reason why」を話し、沢山の「好き」を生もう!

を話していきますね。

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